有力なカジノのインテリアデザインアイデア
実店舗カジノのデザインコンセプトはオンラインカジノのデザインに大きな影響を与えているのは間違いないでしょう。また、オンラインカジノには実店舗のような雰囲気やインテリアデザインを売りにすることができないため、他のあらゆる手を尽くしてプレイヤーを引き込み、たくさんお金を使わせようとしています。
しかしながら、良いデザインは既存プレイヤーにより多くのお金を使わせるだけでなく、新規プレイヤーの獲得にも有効です。成功している巨大カジノはインテリアデザインに力を入れていますが、そこにトレンドはあるのでしょうか?
それでは、カジノのデザインの過去と現在を紐解いていきましょう!
過去のトレンド
既にお話ししてきたように、カジノにとってインテリアデザインは非常に重要です。実際に、大きな収益を生むための最も重要な要素の1つです。カジノのインテリアデザインが良ければゲストはより多くの時間を過ごしてくれるので、収益の増加に繋がります。シンプルな話ですね!
フリードマンの原則
もちろん、カジノごとにアプローチは異なりますが、ビル・フリードマンという人が、カジノにおける優れたインテリアデザインの原則をまとめています。彼の名前に馴染みがないかもしれませんが、実店舗カジノ業界では有名な人物です。彼はこのテーマについて何冊かの書籍を出版しています。
簡単に言えば、フリードマンの原則とは、暗めのインテリア、低い天井、迷路のようなレイアウト、個人用あるいは装飾的なオブジェクトの排除、ということになります。このデザインの目的は、プレイヤーをゲームだけに集中させることにあります。
暗い室内にルーレットテーブルやスロットマシン、時計のない壁、といった光景をカジノで目にしたことがあるかもしれません。時計がないのはギャンブラーにどれだけの時間を過ごしたのか意識させないためです。フリードマンのコンセプトは人道的とは言えませんが、カジノに収益をもたらすという意味で効果的なのは確かで、だからこそカジノもこのデザインを維持し続けているのです。
現代インテリアデザインのトレンド
先程ご紹介したような人の心理を突くデザインは長年に渡って効果を発揮してきましたが、カジノのデザイナーたちはより良いインテリアデザインを発見したようです。今後は「プレイグラウンド・デザイン」という新しいコンセプトをよく耳にすることになるはずです。
1995年、デヴィッド・クレーンズが「Playgrounds」という本を出版しました。彼のもたらした変化は小さなものだと思われるかもしれませんが、彼はフリードマンの原則に大きく反していたのです。
まずクレーンズは、プレイヤーが暗い室内に閉じ込められた状態で時間を過ごしたくないと考えていることに気づきました。確かに長年に渡って効果を発揮してきたという側面はあるかもしれませんが、プレイヤーが不快になってしまい、喜びを感じられないという点で問題があったのです。
プレイグラウンド・デザインは空間を開放します。迷路のような雰囲気はもはやありません。たくさんの装飾や自然光の活用など、フリードマンのアプローチとは全く異なる親しみやすい雰囲気がそこにはあります。
この新しいデザインは空間を広く取り、ゲストがより親しみやすく、楽しい気持ちになれるようにすることを重視しているのです。ゲストは室内に囚われているように感じることなく、より多くの時間をカジノで過ごしたいという気持ちになるのです。今のところこのアプローチは、非常にうまく機能していますが、はたして今後、どうなっていくのか注目していきたいところです。